ファイアーエムブレムif 白夜/暗夜感想

ちわ。最近急に暖かくなりましたね（会話下手特有の天候についての話題）。冬服しか用意してなかったのでこの前ランニングする時暑すぎてキツかったです。MrパーカーJrになりきる季節も終わるんですね。

3回目のブログです。つい最近ファイアーエムブレムifをクリアしたので今回は感想を書いてみようと思います。実はこのソフトを買ったのは2年くらい前だったんですけど、運命の選択肢の時点で既にめんどくさくなってやめちゃってました。他のゲームでもそうなんですけど自分はゲームを買う時に過度に期待しすぎてしまう癖があるのでその反動からちょっとでも上手くいかないと飽きちゃうんですよね。しばらく経ってからそういやあんなゲーム買ってたなぁと思い出してクリアまでプレイするわけです。初のFEシリーズということで普段あまり考えずにゲームを遊んでる自分には難しいんじゃないかと不安があったのですが、難易度ノーマルのカジュアルモードでやったのもあってそこまで苦戦せずにクリアすることが出来ました。ゲーム自体も最初は不慣れでめちゃくちゃな行動が多かったのですが、進めていく度に慣れていき（ただ自分はアホすぎるので相手の移動範囲を忘れて回復役がワンパンされる等のガイジムーブを何度も繰り返してます）、シュミレーションゲームの面白さにも気付かされ、最終的には別のFEシリーズも遊びたいと思うまでになりました。ただ本作は問題点も多く抱えているゲームでもあるのでそこについても言及していきます。1つ注意点として、透魔はプレイしておらずネットで見たネタバレ程度の知識しかないため、そこに関しては深くは語れませんのでご了承を。ちゃんとやろうか悩んだんですけど風花雪月を買いたいのでifは一旦終わりという形を取りました。では感想を書いていきます。

良かった点

白夜

・初めての人でも遊びやすい難易度

先述の通り自分は初めてのFEシリーズのプレイだったのですが、白夜はそんな自分にも優しい難易度でかつ何も考えてないとさすがに進めない程度の難易度だったので凄く丁度よかったです。過去作をプレイ済みの方にはおそらく物足りない難易度でしょうがカジュアルに遊びたいだけの人でもしっかり楽しめる難易度調整はよく考えられてると思います。

・兄弟が魅力的

白夜の兄弟はみんなキャラが立っており、全体的に優しいので見ててほのぼのするようなものが多かったです。厳しさ優しを兼ね揃えたリョウマ、世話焼きなブラコンヒノカ、ひねくれ者だが根はいい奴のタクミ、癒し系のサクラと全員素敵。家族になるなら暗夜より白夜の方がいいなと思いました。

かわいい

暗夜

・非常にやりごたえのある難易度

はっきり言ってやってて面白かったのは断然暗夜ですね。白夜が初心者向けなのでしょうがないという点もありますが、こちらはシュミレーションゲームらしく様々なギミックでプレイヤーを適度に苦しませにきており、それだけにクリアした時の喜びも大きかったです。難しいゲームというのは味方が力不足だったり理不尽なマップがあることが多いのですが、暗夜は味方も強力で、マップも理不尽というよりは考えれば攻略できる難易度であったため、バランスも非常によく取れていたと思います（大体のマップでエルフィ神に死ぬほど働かせてたのは内緒）。ただこれはノーマルカジュアルという低い難易度でやった感想なので、難易度をあげた場合には評価が変わっていたかもしれません。

・キャラが全体的に濃くて面白い

上で兄弟は白夜の方が好みと書いたのですが、別に暗夜が悪い訳ではなく、むしろこちらはこちらで暗夜らしい魅力があって好きです。また、暗夜のいいところとしてサブキャラにも魅力的なキャラが多いという点があります。1番好きなのはレオン隊です。冷酷な一面のあるレオンも部下の厨二病とホモには振り回されるというギャップが面白かったですね。オーディン全然使わなかったけど… あと暗夜の方が女性キャラがかわいいですね。結婚相手も白夜はフェリシア、暗夜はルーナにしました。

先輩、好きッス！

・演出がかっこいい

ムービーの演出がどれも中々よく出来てます。特にリョウマが刀を抜くシーンはめちゃくちゃかっこいいので必見です。あそこが今作で1番好きシーンですね。

問題点

白夜

・低レベルなストーリー

あえてはっきり言います。白夜のストーリーは酷いと。これならちょっと創作力のある中高生でも考えられるような内容ですよ。ハーメルンに投稿されていても違和感はありませんね。書き起こしたい問題点がいくつかあるので段落で分けて書こうと思います。

まず白夜の兄弟とは過ごした日々が少なすぎるにも関わらずまるでカムイと長年過ごしたような感じなんですよね。プレイヤーからしたら出会ったばかりにも関わらず初っ端からあまりにも馴れ馴れしすぎて｢え？｣という感じが凄いです。カムイもカムイで凄い仲良くしているのでまだ兄弟達に愛着が湧いてない頃からそんなにいちゃつかれても…と思ってしまいます。せめて運命の分岐点をもう少し後にするか段々カムイが白夜に馴染んでいくストーリーにすれば違和感はなかったでしょうね。自身の分身という設定である主人公に感情移入出来ないのはマイナスポイント高めです。

次にストーリーを通してシンプルすぎるという点です。白夜についてガロン王を倒す、この目的自体は果たされるのですが、にしてもその間の話が薄っぺらいったらありゃしない。途中で暗夜側の兄弟が絡んだりもするのですが、基本的に現れた敵を倒しては進みの繰り返し感が否めません。特訓イベントである虹の賢者についても都合よく行き都合よく鍛えられ都合よく帰ったという印象でした。

次に重要キャラの死が適当すぎる点についてです。スズカゼは生かすルートを取ったので省略します。まずフローラ。そもそも登場自体が久しぶりなのでこんなキャラいたなーくらいの認識なのに自殺してはいお涙頂戴って、泣く人います？？？いませんよね。普通にフェードアウトでよかったと思います。後味悪すぎ。次にリリスですがこいつもフローラと同じでほとんど会話がないので別に悲しくもなんともないです。桃あげまくった程度で親近感湧くことはないですし、死に方もありえないくらい雑ですからね。次にエリーゼ。だから死なせ方雑って言ってんじゃねえか（半ギレ）。地下街で再会できた時は結構嬉しかったのに、唐突にベタな死に方されても悲しみよりも困惑しかないんですよね。てか事故とはいえ走ってくる幼女にすら気づけないの？という印象もデカいです。最後にマークス。いや結局死ぬんかい！エリーゼなんのために犠牲になったんだよ！あと救える者は全て救うカムイに殺させる理由があったのかどうかも疑問に感じます。これは個人の問題なのですが、実際の戦闘でクリティカルワンパンで沈んだのも感動が薄れる要因になりましたね。なんやねんこいつ…

なんやねんこいつ…

とにかく白夜は文字を読んでて面白くなかったですね。普通に戦って普通にトゥルーエンドって感じです。逆に言えば脱線しすぎたりはしてないので安定はしていた…のでしょうか？

・リョウマ兄さんが強すぎる

白夜自体意図的に簡単な作りになっているのですが、それでもリョウマは強すぎるかなと思います。雷神刀が強い、ステに無駄がない、流星発動しすぎ、待ち伏せで受けも強い、と隙が全くないです。リョウマを死なせないようにするだけでどのマップも余裕です。さらに白夜にはタクミもいるので射程1の敵は基本息すら出来ません。簡単なのはともかく理不尽クラスに強いとさすがに拍子抜けしてしまいます。

暗夜

・強引な設定が多い

暗夜のストーリーは白夜よりは良かったかなと思いますが、それでも1つのゲームとしてはやっぱり雑すぎますね。こちらも段落で分けて書いていきます。

まずカムイの行動が一々安定していないことです。暗夜のカムイは自分が悪役になってでも戦争を終わらせるために尽力するという自己犠牲の精神で戦うのですが、とにかく意思が弱く甘ったれた言動が多すぎます。マクベスやガロンに敵を処刑しろと命じられる度にそんな！と一々言ってくるのがとにかくウザイです。特にリョウマの最期に関して、自分でヒノカにガロンがリョウマの命を見逃すわけがないと言っておきながらいざ殺せと命じられると、もう殺す必要はありません！と狼狽えるのはもはや情緒不安定にも見えてきます。さらに逃がすような行動もしないため、結局ヒノカとの約束も果たすことはできずにリョウマが自害する羽目になります。ここら辺の違和感はプレイしてれば誰もが気づくでしょうし作りの甘さが垣間見えます。

次にアクアの活躍のさせ方が雑なところです。これはアクア自体白夜の方が活躍するキャラということで仕方ないところもあるのですが、中盤に透魔の存在とガロンの正体を明かす重要な役割を果たす割にその後はあんまり絡んでこないんですよね。そのまま最終盤はカムイと会話することもなく力を使い果たし死ぬのですが、これ白夜やってない人からしたら唐突すぎますよね。全てのストーリーありきの作品とはいえもう少し何とかできなかったのか。あと眷属タクミ戦後にカムイがいなくなったことについて言及しても誰も大して気にしないなど扱いも結構不遇です。かわいそう。

最後にハイドラ神の扱いが中途半端すぎるところです。ハイドラ神自体は透魔で出てくる黒幕であるため暗夜で深く語られないのは当然なのですが存在の示唆が適当すぎるんですよね。まずガロン王はハイドラ神を信仰している描写があるのですが、それ以上の言及がほぼないので真の姿を見せても操られていると言うよりは自分から望んでよく分からん凄い神から力を貰ったようにしか見えません。そして1回倒すとそのままこんなはずはああああと死ぬので黒幕がいるんだなってよりも結局なんだったんだって感想の方が大きいです。次にタクミです。こいつは白夜暗夜両方操られてる（と言っても白夜では割とあっさり解除されるのでそもそもハイドラ神が関与してること自体気づきにくい）のですが、完全に支配される前からカムイを恨んでいるため、こちらも本人の意思で禁断の術を使ったようにしか見えないんですよね。ラストバトルのセリフもカムイ憎さに暴走しているようにしか見えないので操られてるって感じでもないです。一応夢の中で本人から僕はもう死んでいてあれは操られているんだと説明してきますが、今までの言動的に今更そんなこと言われても…と思ってしまいました。この2人の扱いの結果、果たしてどんな黒幕がいるんだ…！とはならずなんか黒幕がいてそれがカムイの出生に関係してるんやろなぁくらいにしかなりませんでした。それが自分が透魔を買わない理由の一因にもなっています。DLC商法で金取るつもりならもっと真実が気になるような深いストーリーを書かないとダメですね。

両作品の問題点

・一部の支援会話が微妙

キャラクターの色々な一面を知ることができ、キャラクターのことをさらに好きになれるシステムのはずなんですけど、一部のキャラは特徴の薄さからどのキャラにも同じようなことを聞かれてるんですよね。そういったものはまたこのパターンかよ…と思ってしまうので、もう少し凝った内容にして欲しいと感じました。

・ifパルレ

なんだこれ… 

必須じゃないのでやらなければいいだけなのですが、任天堂のゲームとしてはなんか妙に生々しいのがきついです。せめて結婚相手だけとかにすればいいものを…（それでもニヤついてしまうのは男として生まれた以上必ず背負う性というものだ）

総評

戦闘システムは戦略性の高さから非常に面白く、初のFEシリーズとしてはとてもいい経験になったと思う。ただしストーリーは長年続くシリーズとしてはかなり酷い完成度であったため、そこは惜しい作品となっている。

と言った感じです。キツいことも書きましたがあくまでも個人の感想なのでそこは許して欲しいです。 ストーリーにさえ目を瞑ってしまえば凄く楽しいシュミレーションゲームなので気になる人はやってみて損はないと思います。

終わりに

ゲームの感想そのものを文字に表したのは初めてなんですけどプレイしてた時の思い出が蘇ってきていいですね。ただ自分のプレイしている画像が1つも用意出来なかったのでもし風花雪月の感想を書くのであればスクショ等を載せられたらいいなと思います。ありがとうございました。

これめっちゃ欲しい。